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JPIC読書アドバイザーのひろがお送りする、
絵本や児童書のハカリシレナイ世界を探求するブログ。
現在は育児中のため、絵本&児童書の記事はお休み中。
感謝の心と和のこころ、女ゴコロを大切に、
限られた子育てライフの記録をお送りしています。
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●和心とホンモノの雪の絵本
[ かさじぞう ]




年の瀬ですね。
東京も寒さが身にしみるようになってきました。
みなさん、お正月の支度に大忙しのことと思います。
今日ご紹介するのは、日本人なら誰もがご存知、
和心に満ち満ちた、ある雪の大晦日のおはなし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔、あるところに、貧しい老夫婦がありました。
大晦日に備えて、5つの編み笠をこしらえたおじいさんは、
おばあさんと良い新年を迎えようと街へ編み笠を売りに出かけます。
ところが、おじいさんの編み笠はまったく売れず、
もちすら買って帰ることができませんでした。
おじいさんは仕方なく帰路につくのですが、途中、吹雪にさらされて
顔からつららをたらした6人のおじぞうさまの寒々しい姿を見かけます。
「さぞ、さむかろう」と売り物の編み笠をおじぞうさまにかぶせ、
ひとつ足りない分は、自分の笠をぬいでかぶせて家へ帰りました。
そんなおじいさんを咎めもせず、暖かく家へ迎え入れるおばあさん。
翌朝、米俵やらもちやらをそりでひいて、ふたりの目の前に現れたのは、
笠をかぶった6人のおじぞうさまだったのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


“情けは人のためならず”という和の心が、そのまま物語になったかのよう。
つくづくいいですよね。
自分がどんな状況にあっても、目の前の人に対する思いやりを忘れない心は、
日本の真髄といえるかもしれません。
太古の日本人たちが、すべてのもの(生き物でなくても)に神が宿ると信じていた
なごりが、この伝承物語に現れているような気がします。
無駄を嫌い、効率を重視する現代日本を生きる私たちが、
いつまでも覚えておかなくてはいけない物語でしょう。

また、赤羽末吉さんの絵がいいのです。
この墨を使って描かれた湿った雪の雰囲気は、他のかさじぞう絵本では見られません。
これはホンモノの雪を知っている人なのだなぁと思わせる何かがあり、
よく調べると、赤羽さんが豪雪の秋田での取材を重ねて絵本を仕上げたことがわかりました。
なるほど、秋田の雪とは。…魅せられてしまうわけです。
そして、瀬田貞二さんの再話も“音”がとても素敵。
「ゆきが もかもか ふってきたので、」
「すっぽりめしを さくさく たべて ねてしまったと 」
「のっこのっこと かえっていったと 」
特にこの3箇所はたまらなく好きですね。
子どもの頃は、この“すっぽりめし”にどれだけあこがれたことか。
でも、今は…?(笑)
童心の許容力ってすごいですよね。それは和の心にも通じるかもしれません。
いつまでも、失わないようしたいものです。



■かさじぞう
 瀬田 貞二 再話 / 赤羽 末吉 画
 1966年 福音館書店
  4歳から

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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 23:48 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●幸せの秘訣
[ 賢者のおくりもの ]





ある若く貧しい夫婦のクリスマスの一日を描いた、美しい物語。
原作は「最後の一葉」でも有名なオー・ヘンリー。
矢川澄子さんによって紡ぎ直された日本語訳は、
うっとりするくらい文学的で大人のクリスマスの香りが漂っています。
そこに添えられた人気画家、ツヴェルガーの控えめで繊細な挿絵。
質素に見えても実は豪華なこの絵本は、物語の真髄を見事に具現化しているよう。
贈り物にしたくなるような一冊です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

極貧ながらも、互いに身を寄せ合うようにして暮らしていたジムとデラ。
夫婦に愛はあるけれど、週8ドルの家賃の支払いもままならない…
いよいよ明日はクリスマスだというのに、手元にあるのは、
たった1ドルと87セント。
でも、そんなふたりにも自慢にしている品物がふたつだけありました。
祖父から父へと代々伝えられたジムの金時計。
そして、あのソロモン王でさえ焦がれるであろうといわれるほどの
デラの栗色の長い長い見事な髪の毛です。
クリスマスの贈り物に、なんとか夫を喜ばせたいとデラは、自慢の髪の毛
をばっさりと切って売り、金時計の“鎖”を買い求めます。
逸る心を抑えながら、夫の帰りを待つクリスマス・イヴの夜。
帰宅したジムは、妻の散切りになった髪の毛に目を見張ります。
だって、夫が妻のために持ち帰ったクリスマスプレゼントは、
唯一の財産、金時計を売って手に入れた“くし”だったのですから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


近頃は、「自分の幸せは自分でつかめ」というような風潮が漂っていて、
あちこちで自立!自立!と叫ばれています。
書店に並ぶ本もそういった内容のものが目立ち、少し悲しい気持ちになります。
自己の幸せって、自分の一番近くにいる人間を幸せにしたときに
はじめて訪れるものではないかしら。
どんなに自分が辛いときでも、相手への思いやりは忘れたくないですよね。
幸せはつかむものではなく、気づくものなのかもしれません。

ジムとデラは、幼い頃から私の憧れのカップルでした。
相手を幸せにしようとする思いやりが、
子どもにもわかりやすく描かれている物語ですよね。
この絵本は、オー・ヘンリーの独特な言い回しが特徴的な大人向きのものですから、
お子さんには親御さんからわかりやすく語ってきかせるのがいいと思います。
今年のクリスマスも、我が家は夫婦で質素に過ごす予定です。
「寒いね」とかいいながら、
自宅で私のお粗末な手料理やケーキなんかをちびちびと食べるのが楽しみだわ。
私は未だ、ジムとデラに影響されているのかもしれません。(笑)


■賢者のおくりもの
 オー・ヘンリー 文/リスベート・ツヴェルガー 画
 矢川 澄子 訳
 小学高学年〜大人向き



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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 11:32 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●光る絵本〜十三夜
[ ながいよるのおつきさま ]



今日は十三夜。
みなさんの住む地域、お天気はいかがですか?
東京はあいにく、厚い雲が空を覆っています。
…今にも雨が降り出しそう。
でも大丈夫。
私はこの絵本でお月見を楽しもうかと思います。
本日は大人の方に送りたい、ため息モノの一冊をご紹介。


1月はあらしのおつきさま。
2月はゆきのおつきさま。
3月はよつゆのおつきさま…
美しい満月の夜、赤ちゃんを抱いた母親が、
わが子に語りかけるように物語は進み、1年間をめぐります。


12の月がそれぞれ12の顔を持ち、
月光に照らし出される季節の移ろいや、
動物たちの表情がしっかりと描かれていて、
この一冊で1年間の満月をゆっくりと堪能できるようになっているの。
ぼうっと発光する月光と闇とのコントラストの描き方が秀逸。
月をここまでリアルに描いた絵本は他にあったかしら。
思わず見とれ、ため息がでてしまいます。
子どもに読み聞かせるよりも、
この絵本に登場するような、赤ちゃんを持つお母さんに味わって頂き、
安らいで欲しい一冊です。

絵本に登場する12の月に名前は、ネイティブアメリカンの風習から。
有名な十五夜は中国から伝えられた風習で、
日本の伝統風習として今に残るのが十三夜なのだそう。
太陽は光を司り、生み育み与えつづける存在であるのに対して、
月は死と闇とを司り、怒りや悲しみのエネルギーを支配し回収する役割を担っているとか。
十三夜は平安時代に始まり、栗や豆をお供えして感謝を捧げていたとも聞きます。
月に感謝を捧げることは、単に月光を愛でるだけでなく、
混沌とした世の中をなんとか生き延びるための、先人の知恵だったのかもしれませんね。



■ながいよるのおつきさま
 シンシア ライラント 著 / 渡辺 葉 訳
 マーク シーゲル 絵
 2006年 講談社
 おとな向き 


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 14:05 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●疲れを和らげて
[ よあけ ]

闇の中でじっと朝を待つ。朝は必ず来るもの。
夜明けに向かって漕ぎ出される一そうのボート。その先に待つ情景は…
冒険でもファンタジーでもなく、ただ静かに絵と文章を味わいたい。
そんな、ちょっぴりお疲れのあなたに送りたい美しい一冊。


おともなく、しずまりかえって、さむく しめっている
みずうみの きのしたに おじいさんとまごがもうふでねている
つきが いわにてり、ときに このはをきらめかす
やまが くろぐろと しずもる。
うごくものがない。
あ、そよかぜ… さざなみがたつ。
しだいに、ぼおっと もやがこもる。
こうもりが1ぴき、おともなく まいでる。
かえるのとびこむおと。 ひとつ、またひとつ。
とりがなく。 どこかでなきかわす。
おじいさんが まごをおこす。
みずをくんで すこし ひをたく。
もうふをまいて ぼーとをおしだす。
みずうみに こぎだす。
おーるのおと、しぶき、みおをひいて…… そのとき    (本文から抜粋)


この続きは、ぜひ絵本「よあけ」を手にとってみてくださいね。
静かな、本当に静かな感動が目に、心に、じんわりと届きます。
刻々と刻まれる時間の経過が「色」で見事に表現されていて、
この本物の色彩にそえられた、文章の響きもまた格別なのです。

“湿気”を描かせたら、この人の右に出る絵本作家はいないかも。
ユリー・シュルビッツはポーランド出身。
以前、「ゆき」でもご紹介しましたが、本当にひんやりとした空気感を描くのが上手なのね。
本当に、ホンモノなの。
東洋文化にも造詣が深いということあり、日本でも高い評価を受けるのもうなずけます。
シュルビッツの描く朝の光に包まれれば、きっと疲れも和らぐことでしょう。


■「よあけ」
ユリー・シュルビッツ 作・画 / 瀬田貞二 訳
1977年 福音館書店
4.5歳から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 22:46 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●生演奏を聴きながら
[おんがくかいのよる]





こんばんは。ひろです。今日は思いのほか寒かったですね。
クローゼットからトレンチをがさごそと引っ張り出して仕事へ出かけてきました。
これではもう、窓を開けて寝る、なんてことはできなくなりそうでさみしいわ。
虫の声を聴きながら、うとうとするの、もう少し楽しみたかったのですけれど。
さて、今日ご紹介するのは「おんがくかいのよる」。


「つきのかなたに」のメロディーに魅せられて、
かえるの音楽会に忍び込んだ“5ひきのすてきなねずみ”たち。
ところが音楽会は、かえるでないものはお断り。
ねずみたちは後ろ髪をひかれつつ家に帰りますが、
かえるたちの歌っていた「つきのかなたに」が忘れられません。
自分たちで歌ってみても、ちゅうちゅういうばかりでうまく歌えない…
そこで考えたのが楽器を使って奏でること。
さぁ、ねずみたちの音楽会が開演します…!


たしろちさとの絵本はみんなそうだけれど、色使いが渋くてとても味わい深いの。
なにより、構図にとても迫力があるのよ。
開演前、緞帳からそっと客席をのぞくシーンは圧巻。
緊張感が伝わってきます。
そして、ねずみとかえるとの抱擁で心もほっこり。
童心は、なぜかこのパターンに心ゆすぶられるから不思議。
決して交わることのないはずの異類同士が、音楽をきっかけに繋がること、
そんなファンタジーが許されるのも、絵本ならではなのよね。


もう少しだけ、夏の夜を楽しみたいと思うこの頃。
かえるや虫の生演奏は、自分も自然の中の一部であることを思い出させてくれます。



■おんがくかいのよる
 たしろちさと 作
 2007年 ほるぷ出版



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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 22:29 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●ヒトが悩むのは…
 [ラチとらいおん]


あなたの心には「赤いらいおん」、住んでいるかしら?
「あと一歩、この、ほんの少しの勇気さえあれば…!」
たとえ大人であっても、この願いはきっと同じ。
チキンなひろもよく思います。
ああ、私も子どものころに「赤いらいおん」に出会っていたらなぁ。


☆ひろのオススメPOINT☆

♪ 自分は弱虫だと嘆く主人公ラチ。
  ここに感情移入する子どもは多いでしょう。(私も!)
  弱虫はあなただけじゃないのよ、と励ましてあげてくださいね。  

♪ 子どもたちは、ぬいぐるみやフェアリー、
  もしくは自らが生み出した架空の存在との対話を通して、
  現実問題を乗り越える力を発揮することがあります。
  その過程が見事に描かれています。  

♪ らいおんの体操シーンは、子どもたちへの具体的なアドヴァイス。
  大人も「あなたも今日からすぐに始められる〜」なんていうフレーズには弱いですよね。
  このユーモアとライトタッチの絵が、悩める子どもの心を「私にもできるかも…」
   「弱虫は僕だけじゃなかったのか…」と軽やかにするでしょう。



人間が悩むのは、他と自分とを比べてしまうからだそうよ。
うーむ、確かに。私にも思い当たるフシがあるわ。
かわいいわが子が悩めば、パパもママも一緒に心を痛めることでしょう。
でもそれは、子どもが自分を客観視できるようになったという証。
まずは、その成長を喜んでみせるといいかも。
なんといっても両親の笑顔は「赤いらいおん」にも勝る勇気を子どもにくれますもの!



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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 16:42 | Heart Warming | comments(0) | trackbacks(0) |
●子どもはあなたの鏡
 [西の魔女が死んだ]



電車に揺られながら読書をするのが好きだわ。
飛ぶように過ぎてゆく窓の外の景色を時々確認しながら、
耳では駅名を告げるアナウンスに神経を傾けていたりもする。
それでも読者を引きつける力がある物語には、強い個性とメッセージがある。
心地よい振動に身を預けながら、物語と同化するという稀有な体験ができたみたい。
今日ご紹介するのはそんな一冊。




主人公まいの祖母、西の魔女が危篤だという知らせが届く。
中学に入学したばかりのまいが不登校になったのは2年前のこと。
心と身体の養生のために預けられた先は、自給自足生活をする田舎の祖母のもとだった。
感受性豊かなまいに祖母は魔女修行をすすめる。
英国人の祖母との一ヶ月半の暮らしは、少女の心にどんな変化をもたらしたのか…
小さな魔女、まいの淡く瑞々しい回想がはじまる。


少女の心のひだを丁寧に描いている作品なのね。
これは、すっかり大人になってしまった、大人の社会に染まりきってしまった、
特に男性には理解しがたい繊細さかしら。
子どもたちの悩みってきいてみると、まあ、そんなこと?って思ったりするけれど、
子どもにとってはそれが大事件なのであり、生死をわける問題にまでなっていたりする。
彼らの思いや苦しみにどれだけ真摯に寄り添えるか。
子どもたちに関わる大人には、愛情はもとより、想像力が必要なのね。
学校、教室は子どもにとっての宇宙でありすべて。
それでなくとも女の子の学校生活っていろいろとあるものよ。
私にも経験があるなぁ。

そして、このおはなしの根底にあるもの。
子どもが出すサイン。
それは、しばし父親と母親の夫婦関係に端を発することが多いというのよ。
子どもが学校に行かない…。
そりゃ、大人からみたらそういうことになるのでしょう。
でも子どもの目線で表現すると、このほうが適切かもしれません。
学校に行けない…。
家族カウンセラーの中尾英司さんが、こんな趣旨のことを語っていたことを思い出したわ。
夫婦関係において、特に母親が強く精神的不安を抱えていると、
それが子どもに伝染しやすいのです。これは乳児でも、幼児でも同じです。
お子さんは、ママのことが心配で学校に行けないのです、と。
…これは、私たち大人がしっかりと胸に刻みつけておかなければいけないことね。


「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、一番大切なのは意志の力。
自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。
その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にとりつきませんよ。
まいはそんな簡単なことっていいますけれど、
そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」
                                   (本文より抜粋)

印象深かった、おばあちゃんのコトバ。
怖いくらいに真理をついていると身震いしたほど。
悪魔だなんて少し大げさじゃない?って思わせるけれど、
冷静に見渡せば、悪魔は意外にも私たちの身近なところに潜んでいるのかも。
TVからとめどなく流れる真偽のぼやけたニュース。
利益を追求するあまり、物事を誇大する書籍、媒体。
政治家が声高に叫ぶ、決して果たされることのない公約…
赤子のようなまっさらな瞳で見渡せば、すぐにおかしいと気づけるようなことが、
当然のごとくまかり通ってはいないかしら。
自分の頭で考え、自分で決めること。
魔女になるということは、自分だけの色を持つということなのかもしれない。

いくつもの植物の名前とその用法。
繊細な自然描写とそれらと共存する生き方。
輪廻転生する魂の旅。
短いストーリーにこめられたこの重量感は相当なもの。
それらについてはまた、別の機会に触れられたらいいかしら、ね。
それでは、また。


西の魔女が死んだ
梨木 香歩 作
1994年 楡出版 (画像は2001年新潮文庫)
小学高学年から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 17:21 | Heart Warming | comments(3) | trackbacks(0) |
●それだけじゃない何か
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 [どうぞのいす]


教訓的、道徳的絵本はダメ〜。
なんて、眉をつりあげる大人は多いけれど、
それだけじゃない何かがあれば、べつにいいんでないの?
と、ひろは考えるわ。
それだけじゃない「何か」。
「どうぞのいす」で探してみましょう。


うさぎさんが ちいさな いすを つくって
のはらの きの したに おきました。
そのそばに 「どうぞのいす」 とかいた
たてふだも たてました。
あるひ、 ろばさんが 
どんぐりのはいった かごを おいて
ひるねを しているうちに………。
                 (表紙袖より)

比較的ちいさなお子さんから楽しめる絵本。
規則的なリズムがあるし、絵がきちんと物語っているから。
試しに文字を伏せてみて。
絵を見ているだけでも、おはなしのすじがつかめるでしょう?
それって、良本の証拠。
幼い子どもにとって文字なんて暗号でしかない。
彼らは絵でストーリーのほとんどを把握しているのよ。
だから、絵が物語ることはとても大切。
何よりいいのは、愛嬌があるところ。とってもユーモラスなのよ。
次はどんな動物がでてくるのか、何を代わりにおいていくのか…
心地よい循環は、子どもに永遠の安息を約束するのだわ。

…というかむしろ、
じたばたしている大人に眺めてほしい一冊。
明日何かを失うかもしれないと、漠然とした不安を抱いているあなたに。
意外にも、必要なモノはすべてその手中にそろっているかもしれない。
足りないものは、必要なときにちゃんと与えられるから安心して。
じっとすべてのシーンを見守るグリーンの鳥が、そう囁いているようにみえない?
配慮のあるところに、渇きはけして訪れないと。


■どうぞのいす
香山美子 作 / 柿本幸造 絵
1981年 ひさかたチャイルド
4歳〜小学低学年向き
 

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●ちいさなレディたちへ
[うさぎのくれたバレエシューズ]
うさぎのくれたバレエシューズ (えほん・こどもとともに)

たのしくてにぎやかでゆかいなものだけが、
子どもたちの内面を構成しているわけではないわ。
彼らの中には、ちゃんと「憂い」が存在するの。
大人も戸惑うほどの淡く美しいその感情を閉じ込めた、春色の一冊。


バレエ教室にかよいはじめて、
5年もたつというのに、
そのおんなのこは、おどりがじょうずになりませんでした。
たんじょうびにも、たなばたさまにも、
おんなのこのねがいは、たったひとつだけでした。
「どうか、おどりがじょうずになりますように」
するとあるあさ、
ふしぎなこづつみが、おんなのこのところにとどいたのです。
                          (表紙袖より抜粋)

全てが思い通りに、うまくいくわけではない…
意外と早い段階で、子どもってそういう現実に直面しているもの。
そんな子どもの憂いを描かせたら、安房直子の右に出る者はいないでしょう。
彼女は憂いの美に魅せられ、徹底的にその部分だけを描き続けた童話作家。
読むと、思わずため息が出てしまうような作品が多いのよね。
彼女の手にかかれば、憂いはたちまちまばゆいファンタジーに変化してしまう。
この絵本は、物語と絵のマッチングがパーフェクト。
淡く発光しているように見えるピンクは、なぜかストーリー同様、
読者の胸をきゅっとせつなくさせるのね。

街で、デパートで、図書館で、
ピンクのスカートをはいた「私、プリンセスなのよ」
といわんばかりのちいちゃなレディたちをみかけると、
ああ、あなたに今すぐプレゼントしちゃいたいって思うのが、この絵本。
ピンクの桜、うさぎ、バレエ、ミシン、色とりどりの蝶…
女の子の「夢」がいっぱいつまっているからなのよ。
レディのママさんたち。
あなたのちいさなレディが服を自分で選ぶようになったら、
なにかとピンクがいいのというようになったのなら、
ぜひ読んできかせてあげてくださいね。


■うさぎのくれたバレエシューズ
 安房 直子 文 / 南塚 直子 絵
 1989年 小峰書店
 5歳から
     

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●故郷の空
[ ゆき ] 

暦の上ではすでに春ですが、
本日の東京は雪でした。
まだまだ寒い日が続くのですね…。


「ゆきはふらないでしょう」 ラジオが いいました。
「ゆきはふらないでしょう」 テレビも いいました。
けれども ゆきは、 ラジオを ききません。
それに ゆきは、 テレビも みません。
ゆきは ただ、 はいいろの そらから まいおりるだけ。
                        (本文より抜粋)

忘れずにみてね。
絵本いたるところに、雪に歓喜するワンコと少年の姿が描かれているから。
表紙にも、おはなしの前にも。そしてラストにも。
子どもたちの、雪に心を躍らせる様子がそこに集約されているんだわ。
そんなふうに、自然のなりゆきを柔軟に受け入れ、
純粋に喜べる童心を表現しているのね。
大人たちの都合がどうであれ、雪はふり、子どもたちはそれを称える。
そういう真実を静かに描いた絵本なのだわ。

この表紙絵を見た瞬間、
あ、この作家は雪国育ちなのね、ってわかったの。
私の知っている冬の空の色そのものが、描かれていたから。 
案の定、シュルビッツはポーランド出身。
この空の色はホンモノですよ。
雪が舞うときの灰色ってこういう静けさなのです。
雪を知らないお子さんに、これならオススメできそうです。


■ゆき
ユリ・シュルビッツ 作/絵
さくま ゆみこ 訳
1998年 あすなろ書房


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