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JPIC読書アドバイザーのひろがお送りする、
絵本や児童書のハカリシレナイ世界を探求するブログ。
現在は育児中のため、絵本&児童書の記事はお休み中。
感謝の心と和のこころ、女ゴコロを大切に、
限られた子育てライフの記録をお送りしています。
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●Kissで目覚めたわけじゃない
    [白雪姫と七人の小人たち]



東京でも積雪が観測された先日、
あたりは見渡す限りの白銀の世界になりました。
白雪姫の名前は、
こういう景色にちなんでつけられたのだっけ、と思い起こすほどに。
白雪姫といえば、王子様のキスで目覚めてめでたく結婚、
というラストシーンがあまりにも有名です。
でも、実のところは違っていたってみなさんはご存知かしら?
知らなかったあなた。
甘美で巧妙なディズニーマジックにかかっているのかも知れません…!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

白雪姫は、肌が雪のように白く、頬は血のように赤く、
黒檀のように真っ黒な髪の毛をした、まるで輝くお日さまのように美しい女の子。
その美貌を羨み妬んで憎悪の火を心に燃やしていたのが、継母のお妃でした。
なんとか白雪姫を亡き者にしようと狩人を送り込みますが、白雪姫は逃げ延びます。
今度は自らの手にかけようと、お妃は姿を変えて、
あの手この手で白雪姫を死の罠にかけようとたくらみます。
一度目は、飾り紐で胸を締め上げ、
二度目には、毒をぬりつけたくしで髪の毛をとかし、
三度目には、毒りんごを食べさせたのです。
毒りんごで息絶えた姫を、七人のこびとたちが埋葬しようとしていると、
そこへ通りかかったのが王子様でした。
姫の美しさにすっかり魅了された王子は、棺ごと譲ってほしいと小人たちに申し出ます。
小人たちが渋々承諾すると、家来たちが棺を肩に抱えて運び出しました。
するとそのとき、家来の一人がやぶにつまずき、
揺れた棺の中の白雪姫の口からは、あの毒入りりんごがポロリ…!
あっという間の蘇生劇。
王子と白雪姫はめでたく結婚。
物語のラストには、継母のお妃への、なんとも厳しいお仕置きが待っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グリムを読むならば、小澤俊夫先生が再話翻訳された童話集などがお勧め。
でも子どもたちと読むのに全集では、ちと味気ない、というのもわかるわ。
ありますよ。
内容も良く、絵の大変美しい魅力的な白雪姫絵本がこちらです。
絵本にしては珍しく原典を意識したストーリー展開になっています。
白雪姫は、ひも、くし、りんごでお妃に襲われますし、
王子のキスが蘇生のきっかけにはなっていません。
ロマンチックのかけらも無いけれど、残念ながら白雪姫って、
実はキスで目覚めたわけじゃないのね。
この部分は、ディズニーによる効果的な脚色がなされて、
みなさんの脳裏に焼きついているいるというわけです。
小澤氏は、このことをよく“昔話の砂糖漬け”という風にお話されていました。

白雪姫の物語は、人間の人生と重ね合わせみるとおもしろいです。
どんな人にも訪れる、何度かの困難が、それぞれのひも、くし、りんご、
なのかもしれません。
それらを乗り越えたとき、大きなひとつの幸せが待っていると信じて過ごす…
私は王子のキスよりも、そういうロマンに心を傾けがちになります。
ひもは受験の失敗、くしは手痛い失恋、そして、りんごは…?(泣)
また、よくグリムの原典は怖い!といわれるのは、
物語のラストを結ぶ、お妃に対する死のお仕置きの残酷さにあるのでしょう。
確かに激しいですよね。
でも、私はこの罰は白雪姫が科したものではないと信じています。
悪は必ず、犯した罪の対価をを支払わなければならないという、
昔話にはお決まりの法則が、オートマチックに働いただけに過ぎないのでは。
この現実世界もおなじことですよね。
さて、お妃に下った刑とは?
図書館や書店でチェックしてみてくださいね。



■ 白雪姫と七人の小人たち
   グリム再話  ナンシー・エコーム・バーカート 画
  八木田 宣子 訳 
  1975年 富山房
  小学中学年から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 20:29 | Exciting | comments(0) | trackbacks(0) |
●「因幡の白兎」は白くない!
[ いなばのしろうさぎ ]



今年の干支のウサギにちなんで何かと注目を浴びているのが、「いなばのしろうさぎ」。
この神話に登場するウサギを祭った鳥取県の白兎神社は、
年明けから大賑わいなのだそう。
でも神話の白ウサギが本当は白くないってこと、みなさんは知っていましたか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

悪事をはたらいたために鮫に皮をはがされて泣いていた一羽のウサギは、
旅の途中の八十神たちに、さらに酷い仕打ちを受け、苦しんでいた。
そこへ後から通りがかった八十神たちの弟、心優しい大国主命は、
真水で体を洗い、ガマの花の上に転がるように教える。
ウサギがそれに従うと傷は治り、みるみるうちに元の姿に…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しろうさぎと聞くと、誰もが白いウサギを連想することでしょう。
でも、表紙絵をご覧ください。
赤羽画伯の描いたウサギは野ウサギのような茶褐色ですね。
実は、白いうさぎが日本に入ってきたのは、神話よりもずぅーっと後の16世紀。
確かに日本原産のウサギは冬場には白くなりますが、
ガマの花が咲くのは夏場なのですって。
じゃあ、しろうさぎの“しろ”って…何?
ちょっとしたミステリーのようですが、単純に、しろは白ではなく素裸の“しろ”。
いわゆる、皮をはがされて素の状態のことを“しろ”といっているのだそうですよ。


今年、お子さんにいなばのしろうさぎのお話を読み聞かせようという親御さんには、
ぜひ、こちらの「いなばのしろうさぎ」をお勧めしたいの。
綿密な調査と取材によって生み出された神話絵本は、もはや作品の粋を超えて、
まるで貴重文化財のような風格をたたえています。
現に、絵本の価格は出版当初よりも倍に跳ね上がっているそう。
そして何よりも、子どもたちにはホンモノを伝えたいと思いませんか。
絵本に付帯している折込解説もぜひご一読を。
参考文献の数と、筆者と画家の真摯な姿勢に、きっとあなたも唸るはず。


■いなばのしろうさぎ
 舟崎 克彦 文 / 赤羽 末吉 絵
 1984年 トモ企画
 小学生から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 22:15 | Exciting | comments(0) | trackbacks(0) |
●すべては借りもの
[床下の小人たち]





「借りぐらしのアリエッティ」、みなさんはもうご覧になりましたか?
私は公開後すぐに劇場へ走ったのですが、その後、多忙の渦に飲み込まれ、
ずっとレビューを書けないまま今に至っております…(汗)。
さてさて、この公開を受けて、原作の方を十数年ぶりに読み返しました。
本日はメアリー・ノートンの「床下の小人たち」のレビューです。


古典的児童文学といわれる小人の冒険シリーズの第一作目。
とはいっても、身長15センチの小人たちは翼で宙を舞ったり、魔法を使うようなフェアリーではないのよ。それどころか、狩り、ならぬ「借り」をして、人間とその住居とに寄生するしか生きる術をもたない絶滅危惧種なの。そんな彼らの掟は「人間に見られてはいけない」こと。…にも関わらず、好奇心旺盛な主人公の少女、アリエッティは、人間の男の子に姿を見られてしまう。家族の行く末を憂う父ポッドと母ホミリー。なぜなら、人間に一度でも姿を見られてしまうと、小人たちは一家もろとも別の地へ引っ越しを余儀なくされる、という厳しい現実を抱えていたから。


これは、サバイバルの物語なのね。今になって、気づかされたわ。それは、著者メアリー・ノートンが家族を抱え「明日、どうなるやも知れぬ」という人生を駆け抜けていたことに起因するのでしょう。ロンドン、ポルトガル、アメリカそしてまたロンドン、アイルランドとめまぐるしく居住を転々とする中、女優から妻へ、そして母、作家へと自身でもたくさんの「顔」を持っていたためでもあるでしょう。ノートンの激動の人生については、ぜひ岩波少年文庫新版を最後の最後までご覧いただければと思うわ。猪熊葉子先生が詳しく解説してくださっています。猪熊先生は、実際ノートンにお会いしたことがあるようですよ。


大人の読者なら、彼女がこのユーモアに富んだストーリー展開の中に物質文明を憂う思いをそっと忍ばせていることを、感じることができるでしょう。でも著者は、その憂慮の念を声高にアピールするのではなく、子どもたちを楽しませることに終始注力しているのね。優れた作品って、皆こういう強い母性と、あどけない童心とを同時に感じさせるものですよね。


それにしても、小人たちのサバイバルは、私たちの人間の歴史とよく似てはいないかしら。人間も地球に寄生して生きるしか術をもたない種族だし、すべてを自然から拝借して生きて、あるいは生かされているから。
今日では、大地を土地という言葉に置き換えて、金銭を用いてそれを購入し登記したりして、所有欲を満たしたりしているけれど…土地謄本をご覧になったことがある方なら、あの紙切れ数枚のはかなさを良くご存知でしょう。


「…もってるものはなんでも借りたもので、
自分たちのものっていうのはないんだね。なにもないのさ。
…みんなおこりっぽくって、うぬぼれやで、
この世界はじぶんたちのものだと思っているんだよ」      (本文から抜粋)


この下りは物語の前半に登場しますが、本を閉じるまで、
妙に胸に突き刺さってちょっぴり切なく思う、ひろなのでした。


■床下の小人たち
 メアリー・ノートン 作/林 容吉 訳
 1956年 岩波書店
 小学5.6年から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 20:51 | Exciting | comments(0) | trackbacks(0) |
●太古のロマン
[ノアのはこ船]
 
あなたは太古の大洪水の伝説をご存知かしら?
今日は朝からざんざん降り。雷ゴロゴロ、空気はひんやり。
昨日の暑さは、本当に夏の終わりを告げる締めくくりだったようですね。
あまりにも激しく雨が降り続けるので、ふと、このお話を思い出しました。
今日ご紹介するのはご存知、ピーター・スピアーの「ノアのはこ船」。


あらしの始まるそのまえに、
地上の動物すべてから選ばれてきたものたちが、
大きなものも小さなものも 元気なものもか弱いものも
よごれたものもきれいなものも どうもうなものも静かなものも
かたまったりはなれたり 歩いてはってのそのそと
そのはこ船に乗り込んで、かわいた場所にくつろいだ。
けれど、のこったものたちは あきしものもよきものも
とどまるものはもういない。
地上をおおうこう水はのこったみんなをのみこんだ。
                             (本文より抜粋)


文章は必要最低限。絵がすべてをもの語る絵本なのね。
時間の経過がとても巧みに描かれているし、
ノアの表情の豊かさが物語を進めている。
そういうことが、静かにたんたんと伝わってくるのがいいわ。
太古の出来事をジャッジしようとせず、読者に任せてくれているのね。
子どもたちは、大きくなったときに気づくのでしょう。
こういうわけで、みんながお船に乗ったのね…!と。
絵が物語る絵本は、時限装置のように時を越えて私たちに語りかけてくるからすごいわ。

大洪水は本当にあったのでしょうか。
私は虹を見る度に、そのことを思うの。
「もう、洪水を起こし、すべてを滅ぼすようなことはしない」
神様はそう言い、契約のしるしに空に虹を架けてみせたといわれていますね。
絵本にもこのシーンがとても美しく描かれています。
現在は、地球そのものが「はこ船」なのかもしれませんね。
今、幸せに生きていることに感謝!



■ノアのはこ船
 ピーター・スピアー 絵/松川真弓 訳
 1986年 評論社
  3歳から


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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 21:15 | Exciting | comments(0) | trackbacks(0) |
●ホンモノの桃太郎は?
[ももたろう]                                 JUGEMテーマ:絵本紹介




数ある桃太郎絵本のうち、これぞホンモノと胸を張ってオススメできるのがこちら。
国際アンデルセン画家賞受賞の赤羽末吉氏の絵本は間違いありません。
他と比較すると違いが歴然!



☆ひろのオススメPOINT☆

♪ 「正統派」としての絵本の条件がそろっています
  昔話では、主人公の心情や状況をことばで説明することはご法度。
  そのため、すべてが絵から読み取れるようになっていなくてはいけません。
  この「ももたろう」では、鬼ヶ島での戦いの前後において、
  海の波と色づかい、桃太郎の表情などが見事にかき分けられていますよ。
  まさに、絵そのものが物語っています。

  


そうそう。
桃太郎といえば、こんな記事を見つけたわよ。

 子供たちが有名な童話や昔話を知らない傾向にあることが、筑波大学大学院の徳田克己教授
(子供支援学)らのグループの調査でわかった。徳田教授達のグループは平成2年から10年ごと
に、子供と21の童話・昔話とのかかわりを調査しているが、3回目の今年は東京都や愛知県など
の幼稚園児259人を対象(親を通じての自由回答による聞き取り)で行われた。
 その調査結果によると、桃太郎が鬼退治のときに腰につけていた物について(もちろん正解は“
きびだんご”。あなたは大丈夫?)、平成2年の調査では3歳児の76%、5、6歳児の91%が正
解だった。ところが、今回はそれぞれ22%に51%と低下。答えの中にはパン、ケーキ、さらには
シチューもあったという。
 また、桃太郎と一緒に鬼退治に行った「犬、猿、きじ」についての正解率は、この20年間で3歳
児は49%から22%、5、6歳児で89%から50%にそれぞれダウン。答えの中にはおばあさん
やキツツキ、さらにアンパンマンもあったという。
 「浦島太郎は誰の背中に乗って竜宮城へ行ったか」は、正解率は3歳児で62%から30%へ
低下。答えの中には犬、猿、桃太郎(!)などのほか、ここにもアンパンマンが出てきたりしたという。
                                    (リアルライブ - 05月15日付より抜粋)
     
…衝撃的!
このパーセンテージの急降下っぷりって…。
受け継がれてこその美しき日本の伝統なのに〜。
みなさんはどんな風に感じられたかしら?


■ももたろう
 松居 直・文 / 赤羽 末吉・絵 
 1965年 福音館書店
 5歳から

      
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posted by ひろ ■はじめましてのごあいさつ■ | 23:58 | Exciting | comments(0) | trackbacks(0) |
●太古へのまなざし
 [エルマーのぼうけん]


たったひとりで冒険の旅に出ること。
未知なる動物の背中にのって自由に空を飛ぶこと。
子どもの頃、特に男の子なら誰でも一度は憧れるはず。
読み告がれて50年。
すべての小さな勇者たちに贈りたい、
幼年童話の最高峰、「エルマーのぼうけん」の登場です!


勇敢な男の子、エルマー・エレベーターは、親しくなった野良ねこから、
『どうぶつ島』で虜となって働かされているかわいそうな竜の子どもの話を聞きます。
空飛ぶことを夢見るエルマーは、さっそく竜救出の冒険の旅にくりだしました。
『どうぶつ島』には、いのしし、トラ、ライオン、サイ…etc。
様々な手ごわい動物たちが待ち受けています。
さて、エルマー少年は無事、竜の子を助けることができるのでしょうか…?



児童書に頻繁に登場する、この「竜」というモチーフ。
現代の欧米では竜(ドラゴン)は、悪魔の手先とされているわよね。
でも不思議なことに、アメリカ発の「エルマーのぼうけん」に登場する竜の子は、
悪役ではなく、むしろ囚われの身。
そうそう。それに、子どもたちってなぜか「竜」(恐竜や怪獣をふくめて)が大好きよね。
これって、実はすごく深いことなんだと私は思ってしまうの。
竜の伝承は中国はもとより、インド、キリスト教以前のヨーロッパと、
世界にまんべんなく分布しているよう。
そこでの「竜」は太古に生きた神の使い、または神そのものとされているし、
私たちの日本でも、龍神様、水神様としておなじみですよね。
つまり、作者ガネットや子どもたちの「竜」に対する熱いまなざしや親しみは、
太古の感覚からくるものなのではないかしら。
このことは、シリーズを読み進めてゆくともっと強く感じるけれど、
あの「ポケモン」の人気が未だ衰えないことにも、
同じ理由が隠されているような気がしてならないわ。
時代は変われど、子どもたちの曇りなき眼と心は、
常に人間の原点を見つめているようね。

私が小学生の頃、図書館でいつも争奪戦だった「エルマー」シリーズ。
まず、このカラフルでかわいらしい絵が、手に取るきっかけをつくるのでしょうね。
そして更に魅力的なのが、
表紙をめくると目に飛び込んでくる、みかん島とどうぶつ島の地図。
コレがまた細かくキレイに描かれていて、どこにどんな猛獣が待ち構えていて、
どこへ竜の子が捕らえられているのかが、ひと目でわかるようになっているのよ。
あともうちょっとで竜の子のところにたどり着けるゾ!
なんていいながら、地図をのぞきつつ、隣の席の男の子と読み進めていったのが、
とてもいい思い出。
あの子はどうしているかしら。
今頃はもうパパになって、子どもに「エルマー」を読んであげているかもしれません。


■エルマーのぼうけん
 ルース・スタイルス・ガネット 作 
 ルース・クリスマン・ガネット  絵 
  渡辺 茂男 訳
 子どもの本の研究会 編集
 1963年 福音館書店
 5歳から


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●トラ年にちなんで
[だるまちゃんとらのこちゃん]                   JUGEMテーマ:絵本紹介

新年にふさわしく和を意識して、
「だるまちゃんとてんぐちゃん」を取り上げようと思ったけれど…
そういえば2010年はトラ年じゃないの〜!
ということで、急遽変更☆
ロングラン絵本の「だるまちゃん」シリーズ第4弾、
「だるまちゃんととらのこちゃん」のご登場です。


だるまちゃんが、とらのこちゃんを訪ねてとらの町まで遊びにやってきました。
とらのこちゃん宅は塗装もこなすペンキ屋さん。
ペンキで遊びたいとだるまちゃんが言い出しますが、ペンキは仕事で使うもの。
そこで知恵を絞って、泥から絵の具を、土からペンキを作り出します。
さぁ、この手作り塗料を使ってふたりの壮大なお絵かき遊びが始まりました!
大人たちに褒められて調子にのるだるまちゃんととらのこちゃん。
あらあら、大丈夫?
コワ〜イひげとらどんの車を汚してしまっていることに、
まだふたりは気づいていないけど…?



毎度のことながら、構図がいいですよね。
絵はラフだけれど、
昭和の香り漂う商店街の様子は、特にこと細かく描かれていて楽しいし、
ふたりの落書きが意外にキレイで思わずひきつけられちゃう。
お約束の「大集合」シーンは何度でも目で見て楽しめるはず。
ストーリーだけでなく、「絵を追う」楽しみも子どもに与えてくれてるわ。
読んだ後は、お子さんをお絵かきごっこに誘ってみるのはいかが?
きっとだるまちゃんになったつもりで夢中になってくれるのでは。
ぜひ、手にとってみてくださいね。

加古里子の絵本って本当に魅力的。
子どもたちはもちろんだけれど、
大人の心にも強く訴えかける何かがあるのね。
でもすごく優しくて、いつも平和であったかい。
一見、なんでもないような題材を掲げながら、
親だけが子どもを育てるのではないということ、
親も常に子どもに育てられている…
なんていうことに気づかせてくれるからスゴイですよね。


■だるまちゃんととらのこちゃん
 加古里子 作・絵
 1984年 福音館書店
 3歳から


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●クリスマスは「神秘」
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 [クリスマスのまえのばん」


子どもの頃のクリスマスといったら、
それはもう「神秘」なのでした。
たくさんの感覚が記憶として残っているけれど、
中でも鮮明なのが「匂い」だったわ。
雪の匂い、クリスマスプレゼントの包装紙の匂い、あたたかな手料理の匂い。
どれをとっても幸福な思い出。
大人となった今は、いろんな知識を得た分、
この日に神秘を感じることはなくなったけれど、
幸せの再確認はできているつもりよ。
自分が置かれた状況に感謝を捧げるには、
もってこいの日だと、私は思うから。


巨匠ターシャ・テューダーが描くクリスマス絵本。
クレメント・ムアのリズミカルな詩にのせて、
子どもたちが心の中で描くクリスマスの神秘そのもの表現されています。
雪の夜空を駆け巡る、そりひく赤鼻のトナカイ。
煙突から暖炉へとつたい降りる、赤い衣装に白髭のサンタクロース。
大きなクリスマスツリーに、あたたかなベットで眠る子どもたち。
めくる度にため息が出そうな程、優しく美しい聖夜の様子が綴られています。


ある程度成長してからのクリスマスのお楽しみといったら、
私の場合は、年の離れた弟をあざむくことでした。
あ、いえいえ。
彼の笑顔を見ること、としておきましょう。(笑)
せっせとふたりでクッキーをこしらえては、
イブの夜、ミルクを添えて玄関脇にお供えしたものよ。
サンタクロースの長旅をねぎらうためにね。
そんなありがたい捧げものを、絶妙なプレゼントのセッティングと同時に、
ものすごい勢いでむさぼり食っていた母の姿は圧巻だったし、(笑)
クッキーが消えていることに狂喜する弟の笑顔は、
今でも忘れられないくらいで、、、
まさか「ママが食べていたのよ」なんてそんなこと、
今でも弟にはいえないよ〜(爆)
ああ、ずっとあなたをあざむいていた愚かな姉をお許しください…(懺悔・笑)

あなたには、楽しいクリスマスのエピソード、ありますか?
天を駆け巡るサンクロースの肖像は、
もうあなたの中にはいないかも知れないけれど…
でも、やっぱり。
伝えていきたいですよね。
たとえ不確かでも、何かを信じられる優しい気持ち。
それではみなさん、ステキなクリスマスを♪

■クリスマスのまえのばん
 クレメント・クラーク・ムア 文/ターシャ・テューダー 絵
 中村 妙子 訳
 4歳から
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●深い夜のトリック★
[終わらない夜]                            JUGEMテーマ:絵本紹介



本日は冬至。
一年のうち、最も夜の長い一日。
お日様が大好きな私は、毎年この日を待ちわびているの。
だって、冬至を境に、
これからまた日が長くなっていくのを楽しめるわけですからね。
さて、本日お送りするのは「終わらない夜」。
ちょっぴり怖い幻想の夜へあなたを誘う魔法の一冊。


表紙をよくご覧ください。
あなたはもう、幻想の世界にひき込まれています。
見えているでしょ?
青白く光る、亡霊のような女性の姿が、ほら、あんなにたくさん…
さあ、次をめくって。
夜の奥深くへとさらに入り込んで行ってみましょう。
絵画の中にちりばめられた闇のトリック。
それを暴きたくて、あなたは次々と夜の奥深くへと迷い込む。
あらあら、
もう、戻れなくなっても知りませんよ…


とにかく、絵がいいですね。
画集としての要素が強い「魅せる絵本」ね。
読み聞かせには不向きですが、子どもさんにもOK。
小学生以上なら、怖いもの見たさで、
トリックの数々に夢中になってくれることでしょう。
子どもは夜に強い関心を示すもの。
ひとりで夜の外へ出るという習慣がないため、
それは神秘的な世界として彼らの目に映るみたい。
未知なる世界への「怖れ」と「憧れ」の狭間で、胸躍らせているのね。
そこへ差し込まれる巧妙なトリック。
大人も子供もこの絵本の虜になるのにはうなずけます。
ロブ・ゴンサルヴェスは、騙し絵の巨匠マグリットに影響を受けている模様。
アートの世界に傾倒する、大人の方にもぜひお勧めしたいわ。

冬至は、誓いをたてるのにとても良い日だとか。
自然界のあらゆるものが、太陽の復興とともに、
芽吹きの準備をはじめるエネルギッシュな一日だから、とのことよ。
お正月を待たず、一足早く来年の抱負を考えてみるのもいいかもね。
さて、あなたならどんな誓いをたてますか。
来年はどんな花を咲かせましょうか。


■終わらない夜
 セーラ・L・トムソン 文 / ロブ・ゴンサルヴェス 絵
 金原 瑞人 訳
 2005年 ほるぷ出版
 小学生以上から

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●本能で楽しんでるの
[三びきのやぎのがらがらどん]                 JUGEMテーマ:絵本紹介


ある双子の男の子のママ、Oさんから、
こんな質問をいただきました。

「実は私、常々『三びきのやぎのらがらがどん』が
なぜ子どもにウケるのか不思議でなりません。
童心をなくして数十年。
大人はどうしても『オチ』を求めてしまい、
結末に『で、何が言いたいの?』と 、
思わずツッコミを入れてしまいたくなっているのです」

実は、この手の疑問は絵本の世界ではよくあること。
子ども「大ウケ」、大人「キョトン」…みたいな。(笑)
コレにはね、ちゃんとある理由があるんですよ。


三びきのやぎのがらがらどんは、
三びきいるけど、どれも名前はがらがらどん。
ある日、たらふく草を食べておなかを満たそうと、
山の向こうの草場へと一ぴきずつ向かいます。
さて、草場へ向かうには「橋」を渡ることが必要なようですよ。
でもその「橋」の下にはこわーいこわーいトロールが…!


はじめに言わなくてはならないのが、
この作品が、「創作絵本ではない」ということ。
表紙をよく見てみてね。
「北欧民話」とあるでしょう。
そう。これは、一人の作者によって創作されたお話ではないの。
太古の北欧人が、口と耳だけを使って語り継いできた昔話なのよね。
そういえば、以前「ブレーメンの音楽隊」でもこの話題に触れたっけ…。
http://ehon-kukan.jugem.jp/?day=20091016
そんな理由もあって、どこかふつうの絵本と違う…と感じるのは当然のこと。
重要視されるのは、ストーリー性や主人公の感情、
細かな描写などよりも、むしろ「リズム」。
読み直してみると、必ず3度同じような反復があり、
実に規則的な文体に仕上がっていることがわかるわ。
民話は、文章や物語としての完成度よりも、
「語り」に重きが置かれているのね。
これは、「口承」していく上では、なくてはならないことだったのよ。
で、何が子どもにウケているのか?
ずばり、子どもは本能でがらがらどんを楽しんでいます。
まず、先に挙げた「リズム」。
いやはや、これが子どもにはなんとも心地がいいのです。
そして、がらがらどんとトロルとの対決で、「3度繰り返すスリル」。
このスリルは、どうやら子どもに中毒症状を起こす模様。(笑)
そして、3びきいっぺんにトロルと戦えばいいじゃーんっていう
大人の意見は多いと思うけど、実はここに重要ポイントがあるの。

民話にはじまる昔話の多くは、主人公が危機にさらされます。
でも、そのシーンは必ず敵と一対一。
白雪姫も、毒りんごを食べたときは、魔女と一対一。
眠り姫も、つむぎ糸の針に指を刺すときは、魔女と一対一。
赤ずきんも、食べられたときは、おばあさんになりすました狼と一対一。
がらがらどんも、またしかり。
これは、人間がある重要な困難に立ち向かおうとするとき、
たった一人で戦っていかねばならないということを示唆してる。
そこで私は思うの。
「三びきのやぎのがらがらどん」を好むお子さんは、「本能」で、
そのことを理解して、必要としているといっても過言ではないと。
だから、何度も「よんで」とせがむのね。
何度でも確かめて、自分のものにしたいから、またくり返し読みたくなる。
いつかは親から自立しなければならないことを、絵本で体得しているわけね。
自分でも気づかない、無意識のうちに。

いかがかしら。「がらがらどん」ってなかなかスゴイ絵本でしょう?
え?最後に出てくる、「チョキン、パチン、ストン」ってなんなのかって?
うふふ。それにもちゃんと意味があります。(笑)
まぁ、それはまたいつか、別の機会にお話するとしましょう。
…さてと、お夕飯の準備をしなくっちゃ〜!


■「三びきのやぎのがらがらどん」
 北欧民話
 マーシャ・ブラウン 絵
 瀬田 貞二      訳 
 1965年 福音館書店
 4歳から

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